ハイさんのAIイラスト作成ルーティン 【目次】
- ・どういう手順でAIイラストを作っているか
- ・AIイラスト生成に対する基本スタンス
- ・まずはAIイラストの原画(種)作りにtxt2img
- ・まずAIイラストの精細化のみかける
- ・AIイラストのスケールアップ&精細化
- ・inpaintでより良い顔を選択する
どういう手順でAIイラストを作っているか
ブログ開設での記念すべき1記事目は、私がどのような手順でAIイラストを作成しているかを書きたいと思います。
他の方もですが、イラスト自体は見れても、どのような手順で作っているかまでは見て取れません。
技術的なことではないのかもしれませんが、他の方がどう作っているのかは気になるところ。
私は超気になります。(;^ω^)
なので、私が普段どのような手順で作成しているかを、まずは公開したいと思います。
もし「ここはこうしたら良いよ」などあれば、ご教示ください。
自分のレベルアップのためにも大歓迎でございます。(*,,•ᴗ•,,)
逆に「この部分は取り入れたいと思います」といった気付きがあれば、嬉しい限りです。(*´ω`*)
ちなみに私の使用環境はStable DiffusionのWeb UI(所謂ローカル勢)になります。
記事はStable DiffusionのWeb UIを基に書いていますので、環境の違う方は読み替えていただければと思います。
AIイラスト生成に対する基本スタンス
私は基本的にプロンプトだけでAIイラストを作成しています。
ControlNetはアップスケール時に「Tile」、構図を変えたいときに「Reference」を使うくらいです。
あとLoRAも基本的に使いません。
常用しているのは「GoodHands」くらいで、作品によってはディティールアップに「add_detail」を使用しています。
特にこだわりや縛りを入れているわけではなく、私自体が知らなかったり、使えこなせていないだけです。(;^_^A
ControlNetはグラフィックボードの関係でエラーが出やすく、断念している部分もあります。
機能系をほとんど使用していない私ですが、モデルは結構所持していますし、作品によって変えたりもしています。
技術に疎い私でも、モデルは明確に変化を起こしてくれますので、気になったものは試して取り込んでいます。( 'ᴗ' )
まずはAIイラストの原画(種)作りにtxt2img
まずは原画やラフとなるイラスト(私は種と呼んでいます)をt2iで作成します。
その際の設定はこのような感じです。
この時点で変える部分はあまりないと思いますが、デフォルトから変えるのは基本的に赤枠部分です。
■Sampling method
ここは好みやイラストのテイストで自由だと思いますが、私は「DPM++ 2M Karras」一択で生成しています。
たまに換え忘れる時がありますが、私のイラストはこのサンプラーで出来ています。
■Sampling steps
ほぼ「30」しか使用していません。
前は50とかも使うことがありましたが、あんまり変わらないなー、と思って最近は30ばかりです。(;^_^A
■画像サイズ
基本は512x512のままで、縦長は512x768、横長は768x512のパターンばかりです。
■Batch count
プロンプトを試行錯誤している時は大体「5」にして様子を見て、良い感じになったら一気に数を上げて量産します。
以上の設定でプロンプトを書き換えながらAIイラストを生成し、原画となる種を生成します。
サンプルが「全自動美少女シリーズ」のプロンプトなので、できるイラストが多彩ですね…。(;^_^A
まずAIイラストの精細化のみかける
続いてAIイラストのアップスケール&精細化です。
清書したい画像を選択して「Send to img2img」ボタンをクリック。
img2imgに移動したらアップスケール…なのですが、私はここで一手間の処理を挟んでいます。
アップスケール前に「ControlNet」の「Tile」だけをまずかけます。
つまり精細化だけをこのサイズの時点で行います。
これをすることで、より緻密なイラストを作れます…と思っています。(;^_^A
私はこれを2度焼きと言っています。
またこの際に、目の形など顔の造形や服の細部が若干変化します。
誤差の範囲の変化ですが、ここでより良いものを選択できると私は考えています。
参考までに、この処理をした際の変化画像です。
右下が原画で、他は変化差分になります。
左上はTileをかける際のワーク画像ですので、無視してください。
顔は主に目の形に変化がでます。
服は服の模様やリボンの形などに変化が出ています。
上手くいけば、この段階で軽微な破綻が直ったりもします。
設定は以下のとおりです。
まずは基本設定部分から。
デフォルトから変えるのは赤枠部分です。
■Sampling method
私は種の生成時と同じ「DPM++ 2M Karras」を選択。
■Batch count
私はある程度の選択肢を得るために「10」にしています。
ここの数値の高さは、イラストに対する愛情の深さだと私は思っています。(๑´ω`๑)
■Denoising strength
私は「0.6」にしています。
経験上これ以上にすると、この後のアップスケール時に破綻しやすい感じがしています。
顔のアップの場合は目がギラツキやすいので、その際は0.4~0.5にしています。
続いてControlNetの設定です。
デフォルトから変えるのは赤枠部分です。
■Enable
ControlNetを有効化するためにチェック。
■Low VRAM
グラフィックボードのVRAMに自信の無い方はチェック。
強強環境の方はスルーで。(;^ω^)
■Pixel Perfect
良く分かっていませんが、精細化の際のザラツキを抑えてくれるとどこかで見ました。(;´Д`A
私はいつもチェックを入れています。
■Tile
精細化のために「Tile」を使用しますので、チェック。
■Control Weight
かのBDさんが検証した最適値が「0.5」ということだったので、「0.5」にしています。
■Ending Control Step
かのBDさんが検証した最適値が「0.5」ということだったので、「0.5」にしています。
ここまで設定したら「Generate」です。
どの程度差が出るかは以下の通りです。
原画(変換前)
変換後の1例
ん、なんか誤差の範囲に見えるな…。(;´Д`A
イラストによってはもっとハッキリ違いが出るのですが、これはなんか…。
いや、背景とか見るとハッキリと違いが出てますね。
危ねー。(;´Д`)
あとは手の造形が、変換前より良い感じになっていると思います。
とりあえずtrust me、ですわ。(;^ω^)
AIイラストのスケールアップ&精細化
いよいよ本当のAIイラストのアップスケール&精細化です。
清書したい画像を選択して「Send to img2img」ボタンをクリック。
続いて設定ですが、基本部分とControlNet部分は先ほどの設定を引き継いでいると思いますが、念のため記載します。
まずは基本設定部分から。
デフォルトから変えるのは赤枠部分です。
■Sampling method
私は種の生成時と同じ「DPM++ 2M Karras」を選択。
■Batch count
アップスケール&精細化でも、大枠の構図はそのままに、実は変化が出ています。
私はより良い選択ができるように「10」にしています。
手間と時間を節約するのであれば1~2で良いと思います。
■Denoising strength
私は「0.6」にしています。
経験上、これ以上にすると破綻しやすい感じがしています。
顔のアップの場合は目がギラツキやすいので、その際は0.4~0.5にしています。
続いTiled DiffusionとTiled VAEの設定です。
デフォルトから変えるのは赤枠部分です。
■Enable Tiled Diffusion
Tiled Diffusionを有効化するためにチェック。
■Upscaler
ここは好みやイラストのテイストで自由だと思いますが、私は「SwinIR_4x」一択で生成しています。
ここは何かしら選択しないと、アップスケールが機能しませんのでご注意を。
■Enable Tiled VAE
低VRAM環境などの理由でTiled Diffusionが動作しない場合にチェック。
強強環境の方はスルーで。(;^ω^)
続いてControlNetの設定です。
デフォルトから変えるのは赤枠部分です。
■Enable
ControlNetを有効化するためにチェック。
■Low VRAM
グラフィックボードのVRAMに自信の無い方はチェック。
強強環境の方はスルーで。(;^ω^)
■Pixel Perfect
良く分かっていませんが、精細化の際のザラツキを抑えてくれるとどこかで見ました。(;´Д`A
私はいつもチェックを入れています。
■Tile
精細化のために「Tile」を使用しますので、チェック。
■Control Weight
かのBDさんが検証した最適値が「0.5」ということだったので、「0.5」にしています。
■Ending Control Step
かのBDさんが検証した最適値が「0.5」ということだったので、「0.5」にしています。
ここまで設定したら「Generate」です。
Batch count分のイラストが生成されますので、良いものを選んで終了…なのですが、私はもう一手間かけています。(;^_^A
inpaintでより良い顔を選択する
こだわりが無ければここで以上、なのですが、私は更にinpaintで顔の書き換えを行っています。
この作業は顔が潰れたり、破綻した時の修正に行うのですが、実は目の形や口の形や開き方も書き換わります。
ここまでの作業で出た顔は本当にベストなのだろうか?
もしかしたら、まだ見ぬ素敵なご尊顔が存在するのでは?
そう思われる方は、以下に進みましょう。٩(ˊᗜˋ*)و
現時点のベスト画像を選択して「Send to inpaint」ボタンをクリック。
次に書き換えるご尊顔をグリグリ~っとマスクします。
マスクはそんなに厳密ではなくても良く、顔が隠れるように適当で問題ないです。
続いて設定です。
デフォルトから変えるのは赤枠部分です。
■Inpaint area
「Only masked」をチェック。
■WidthとHeight
ここはイラストのサイズではなく、書き換えを行う作業領域のサイズになります。
良くわからないと思いますが、イラストが正方形、縦長、横長関係なく、脳死で「512x512」一択です。
trust me、ですわ。
■Batch count
ここの数字分のイラストが生成されます。
要は選択肢をいくつ用意するか?です。
私はより良い選択ができるように「14」にしています。
512x512サイズで処理が走るので、処理自体は結構速く、大きめの数字でトライしても問題ないと思います。
電気代とイラストに対する愛情を天秤にかけて決めてください。(`・ω・´)b
■Denoising strength
「0.5」です。
これ以上にすると、顔の中にもう1つの世界が展開されます…。(;^_^A
ここまで設定したら「Generate」です。
どの程度差が出るかは以下の通りです。
原画(変換前)
変換後の1例
ん、今度こそ誤差の範囲に見えるな…。(;´Д`A
出力したイラストを全部並べると、如実に違いが判るのですが、これはなんか…。
いや、変換後の方が断然かわいい。(⁎˃ᴗ˂⁎)
え、大して変わらない?
…ちょっと校舎裏まで良いだろうか?
以上、ハイさんのAIイラスト作成ルーティンでした。
何か響くものがあれば幸いです。(*´ω`*)
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投稿者:ハイさん
テスト投稿です。
投稿日:2023-08-18 15:30:09